日本海に突き出た半島、石川県・能登。
日本で初めて世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」その豊かな自然が多様な生きものを育んでいます。
中でも、全国屈指の漁獲量を誇る「スルメイカ」は、能登町を代表する漁業の一つです。
ふるさとの海の恩恵にあずかってきた私たちが、これからも自分たちの海を守り続けるためにできることとは。
イベントでは地元の子どもたちと一緒にイカの生態や海と山の環境保全を学び、これらの知識を活かしたオリジナル商品の開発を行います。
私たちの海の課題
スルメイカの漁獲量が減少
能登町が全国に誇る「スルメイカ」の漁獲量が年々減っているんだよ。なぜだろう?日本海だけじゃなく良い漁場を求めて、海の調査をしているよ。スルメイカが棲みやすい海の環境はどんな感じなのかな?一緒に考えてみよう。
地球温暖化による海への影響
地球温暖化で海水の温度が上がってしまうと、海の生き物にどんな影響があるかな?温暖化をストップするために、私たちにできることは何だろう?
能登の里山里海を守る活動
豊かな海を守るためには豊かな森づくりが大切なんだ。世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」を守るために、ひとりひとりができる行動を考えよう。
私たちが参加しました

石川県立能登高等学校
平成21年に度重なる統合により、まさに能登の里山里海を学び舎とする高校として発足しました。普通科と商業コース、農業選択・水産選択を含む地域創造科があります。石川県内で唯一水産を専門に学べる高校で、生徒は「操船」や「食品」など漁業に関することを、実習を通して学んでいます。実習製品は好評で、学校祭には多くの方が足を運びます。

能登町立宇出津小学校
明治5年4月に創立し、平成17年町村合併により「能登町立宇出津小学校」となりました。校章には、共に協力しながら児童の未来に希望を託し、満帆を張って船出していく様子が表され、古くから海とのつながりが深い地域です。校訓の「本気・根気・元気」を合言葉に、全校児童で力を合わせて頑張っています。
- まなび
- たいけん
- かいはつ
まなび
能登町のイカ漁の歴史や現状について学んだよ。
海水温の上昇が、イカの資源量に影響している?その原因の一つである地球温暖化を進めないために、どうすればよいか、みんなで考えました。
海岸清掃や豊かな海を守るための森づくりも大切なんだね。
たいけん
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全員での見学がかなわなかった海洋調査船「白山丸」の船の中をビデオで紹介。
全国でも珍しい、イカ釣り漁船の装備がある船にみんな興味津々!
イカは、どんな姿をしているのか、正確に描けるかな?理解してもらうため高校生が作った、お絵かき歌をみんなで歌いました。
みなさんの感想
高校生の感想
- この授業で伝えたかった、海の現状や水産資源を守るための取り組みについては、伝わったのではないかと思っています。スルメイカを使ったせんべいも、みんが美味しいと言って食べてくれたので、これまでの苦労が報われてうれしかった。
- これからは海水温の上昇や地球の温暖化の進行を止めるために自分たちができることは何か、みんな意識をもって生活してほしいと思います。例えば、海岸や河川のゴミ拾いをしてみようとか。
小学生の感想
- 森を守ることが海を守ることにつながるということを知りました
- 海をきれいにするためにペットボトルやプラスチックごみをすてないようにしようと思いました。
- 自分たちが商品の名前を考えられてうれしかった、パッケージのデザインを考えるのも楽しいです。ポスターをつくったりしてPRすれば良いと思いました。
石川のテーマ食材を使って、自宅で楽しんでいただける郷土食レシピをご用意しました。
STAY HOMEの中で地域の海を考えるきっかけになれば幸いです。

レシピ紹介:中田料理学園 中田悠紀彦先生
- スルメイカ1杯
- 餃子の皮6枚
- 大葉6枚
- マヨネーズ大さじ3
- 大根おろし大さじ4
- 梅干し1/2コ分
- ミックスベジタブル大さじ2
-
1. イカは胴体を開かずに足を内蔵ごと抜き、「えんぺら」を取り除く。
-
2. 胴体は皮をむき(むかなくても良い)、1~1.5センチ幅の輪切りにし、軽く塩・コショウを振る。 イカの足は内臓を除き、「えんぺら」と共に細かく刻み、軽く塩・コショウを振る。
-
3. ボウルに分量のマヨネーズ・軽く水けを切った大根おろし・ぺースト状に刻んだ梅干し・ミックスベジタブルを混ぜ合わせ、梅大根ソースを作る。
-
4. クッキングシートに餃子の皮・大葉・イカの胴体の順にのせ、中にイカの足と「えんぺら」、2のソースをかけ、200℃のオーブンで約4分焼く。最後にパセリをあしらって完成!



