大分県を取り巻く海洋環境は恵まれています。
瀬戸内海・太平洋がぶつかりあい、とても潮流が速いのが特徴で、魚のえさとなるプランクトンも豊富です。
そのおかげで、全国的に有名な関アジ・関サバそしてかぼすブリといったブランド魚も多く存在しています。
ですが近年、魚類の漁獲量に加え、ひじきなどの海藻類の漁獲量も減少してきています。
イベントではかぼすブリの養殖場の見学、ヒジキ増殖の取り組みや漁獲量を補うための養殖についての学びを通じて、地元の海をより身近に、大切に考えてもらいたいと思っています。
私たちの海の課題
クルマエビの漁獲量の減少
近年海洋環境の変化の影響でクルマエビの漁獲量が落ち込んでいる。2006年の漁獲量の20%程にまで低下してしまった。少しでも改善を図るべく県漁協も取り組みを行っている。
磯焼けの発生
魚のエサ場や産卵場になる海藻類が生えず、岩場がむき出しになる「磯焼け」が起きている。海藻が減って、サンゴモ(石灰藻)と呼ばれるピンク色をした硬い殻のような海藻が、岩の表面を覆いつくしてしまう。サンゴモは、自分の体の上に他の海藻が生育しないようにしているから、磯焼けになると海藻が育たなくなってしまう。
私たちが参加しました

大分県立海洋科学高等学校
海洋科学高校は大分県唯一の水産・海洋系の高校です。長い歴史と伝統を持ち、卒業生は水産・海洋業界はもちろん、幅広い分野で活躍しています。授業では座学の他にも海・船・魚に関する専門的な実験実習や、小型実習船による漁獲実習、学校で製造した水産物加工品を地域の催しなどで行う販売実習、更には大型実習船でのハワイ遠洋航海実習など他の高校では経験できない学習が特色です。そのほか海浜で行う体育大会や大勢の来場者で賑う文化祭、海洋ならではの部活動もあり、校内の雰囲気も明るい高校です。

臼杵市立福良ヶ丘小学校
国宝の臼杵石仏や醤油の製造で有名な臼杵市の小学校です。臼杵川を見下ろす高台にあり、「男はつらいよ」の舞台にもなった福良天満宮の隣に位置します。福良ヶ丘小学校の生徒は「丘っ子(おかっこ)」と言い、日々勉強にスポーツに励んでいます。
- まなび
- たいけん
- かいはつ
まなび
私たちの住む大分県の海ってどんな海なんだろう?大分では魚がだんだん取れなくなっているんだって。なんでだろう?
海洋科学高校が取り組んでいる「ヒジキの増殖」ってなんのためにしているのかな?ヒジキが無くなるとどうなるんだろう。
あと、車エビの稚魚にしるしをつけて放流しているんだって。これってなんのためだろう。
大分県で有名なかぼすブリってどんな環境で育ってるの?
たくさんの疑問をまなんだよ!
たいけん
大分県産ブランド魚・かぼすブリ。船に乗って、実際どんな環境でどんな風に育ってるかを見てみたよ。
かぼすブリのエサにはかぼすの皮が使われているんだって。あと、クラッシャーっていう機械でエサを小さくしてあげてるんだよ。
エサを小さくして食べきれるようにすることで、余ったエサが海底に溜まらないようにしているんだ。
お魚が減っているってまなんだけど、お魚が育つ大変さもまなんだよ。
みなさんの感想
高校生の感想
- 普段小学生に海や養殖のことを知ってもらうことがないので、興味を持ってもらえてよかった
- 小学生と学ぶことで、自分の勉強の復習にもなったし、交流できたことが楽しかった
小学生の感想
- 船に乗ってかぼすブリにエサやりもできて楽しかった
- ヒジキが海を支えていることに驚いた
- かぼすブリは迫力があって面白かった。エサ・おいしさの秘訣・かぼすブリのことが知れてよかった

かぼすブリ大根
- 内容量150g
- 原材料ぶり(国産)、大根、しょうゆ
(大豆、小麦を含む)、
砂糖 - 保存方法直射日光・高温多湿をさけて、保存してください。
こんな想いで作りました
自分たちの育った「臼杵湾」が、瀬戸内海と豊後水道という2つの豊かな漁場に囲まれ、また豊富な栄養を含む恵まれた海洋環境なんだと学べたことから、商品名に「臼杵湾」と「恵み」のいう言葉を入れたいという意見が多く出て、この商品名になりました。
また、1グループから、「かぼすブリは豊かな大分の海が育てた王様だ!」という意味で「ブリンス」「ブリンセス」というワードが出ました。こちらが非常に人気で、生徒たちの強い要望でイラストに入れる運びとなりました。
味も美味しいとの意見から、「食べ過ぎ注意!」も入れたいという声が多く、パッケージに反映しております。
食べてみました!!

「cafe 凡と凛」オーナー
佐藤 朗さん
おつまみにピッタリな味自慢の一品!
ブリも大根も柔らかくしっかり煮えていて味がよく染みています。ブリの臭みもまったくなく、おつまみにピッタリ。臼杵の恵みがしっかり詰まった缶詰です。

「ポルト蔵」店主
安野 祐二さん
味の染み込んだブリ大根はアレンジ多彩!
お酒のおつまみとしては少し甘いのですが、全体的に味も大根とブリに染み込んでいて美味しいですね。少し一味や七味を加えるとアクセントになって良いと思います。トマトソースとチーズを乗せて、ブラックペッパーで味付けする、なんてのも良いですよ。

大分のテーマ食材を使って、自宅で楽しんでいただける郷土食レシピをご用意しました。
STAY HOMEの中で地域の海を考えるきっかけになれば幸いです。

- かぼすブリ150g
- 刺身醤油大さじ2
- 酒大さじ1
- 砂糖小さじ1
- おろし生姜少々
- すりごま少々
- 青ネギ少々
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1. 刺身醤油・酒・砂糖・おろし生姜・すりごまを混ぜて漬けダレを作る。
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2. ぶりを角切りにする。
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3. バット等にぶりを広げて置いて、漬けダレを入れて混ぜ、味が染み込むよう少し時間を置く。
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4. お皿に盛り、刻んだ青ネギを上からかければ完成!



